住み込み仕事を探す
住み込みで仕事をする人が増える傾向が最近出ています。
ひとつの理由は、バイトやパート職員の増加していることです。
バブルの崩壊後からそういった傾向がみられます。
雇用者は低賃金で働き、いつでも解雇できるバイトやパート職員を多く採用するようになり、正社員の数が急激に減少しています。
バイトやパートだけでは将来の年金が不安だと思う方が増加したことも、住み込み求人を求める理由でもあるのです。
生活が成り立たず、家賃も払えないならば、住む場所で悩む心配がない住み込みの仕事をしようと考える人が増えます。
学生が新聞配達をしたり、定年後の夫婦がマンションやビルの管理を住み込みで行っていたのが、以前の住み込みの仕事でした。
最近の住み込みの傾向は、中卒や高校中退者が学歴と年齢の問題から、正社員での雇用が難しいことが理由であったりします。
また30代や40代の方で、新卒でなく年齢的に正社員は難しく、派遣やバイトだけでは生活ができないことから、住み込みの仕事をする人が増えているのです。
リーマンショック以来の不況から、雇用条件はますます厳しくなっています。
求人職種
住み込みの仕事なら、まず新聞配達です。この職種で住み込みの仕事を選ぶ人は、特に学生が多いですね。
住み込みの仕事で新聞配達を行なう学生の多くは、奨学金制度を利用しています。
朝刊と夕刊の配達だから、日中の時間が自由に使え、学校に通いながら仕事が出来ることが学生の多い理由。
食事の心配をすることもなく、住み込みの仕事で人気の高い新聞配達は収入は場所によって異なり、3年から5年働くと200万〜300万ほどボーナスが出ることが魅力だといいます。
これを資金に独立し販売店を開いたり、自分の夢に使ったり、学校を受験するなどといいます。
他の住み込み仕事の職場で多いものは、旅館やホテル、リゾートホテル。朝食の用意や布団の片付け、掃除などの仕事があります。
この仕事のよさは、たくさんの人と出会う事ができ、空き時間には気分をリフレッシュすることができる仕事です。
空き時間に温泉地なら温泉に入ったり、やスキー場ならスキーを楽しんだりすることができます。
リゾートホテルでの住み込みの仕事の内容は、ホテル内の売店・レストランやバーでの勤務、フロントや客室係り、配膳などさまざまです。
北海道や沖縄など全国各地のリゾートホテルをまわって、旅行気分が楽しめ、自然を満喫できるので住み込みの仕事を選ぶ人がいます。
住み込みで仕事では、農家や牧場の仕事があります。
農業に興味があったり、牛や馬が好きで牧場で世話をしたいので、住み込みたいというのです。
田舎で自然に触れて農作物を作る農業体験したり、健康を考えたり、食べ物のありがたみを知り、生命の尊さを実感する喜びが味わえたりします。
ただ、農作業は肉体労働で、場合によっては早朝から夜間まで続くことがあり、体力に自信がないと勤まりませんから、日本人だと継続できないことがあるようです。
資金と資格
住み込みの仕事を希望する裏に、就職希望の人は多くいても、正社員として採用されないので、何件ものバイトを掛け持ちで行い、なんとか生活している人も少なくない事情があります。
このため就職活動に有利になるように、住み込みで仕事をして、お金を貯めながら資格を取得したり、技術を身につけるという人がいます。
住み込みの仕事でお金を稼ぎ、学校に通い資格をとる人がいます。
仕事の内容として、技術が身につくものを選ぶ方が多いようです。
例えば、住み込みで自動車部品の組み立てをしたり、修理などをする仕事。
自動車の整備士の希望や、車について詳しく知りたいという方にオススメの仕事です。
他にも携帯電話やパソコンの部品作りと組み立ての仕事があります。
機械に興味があり、物を修理する仕事がしたいという人は、住み込みで働けて最適だと思います。
また美容院の住み込みで仕事をし、お店の手伝いをしながら美容師を受験して資格をとったり、施設でリハビリや介護を学び、介護士の資格をとるという人が増えているのです。
植物や生き物、動物に興味があり、農家や牧場で働く方も多くいるのですが、何年か働いて貯めたお金で、その土地に移り住み、独立して頑張るという人が出ているようです。
不況で仕事を探すのに、条件が悪いなか、住み込みで仕事をし、資格をとる、将来に役立てるという目標を持った方が増えたのでしょうかね。